スクラムは今年で生誕30周年

はじめに

こんにちは、新興メディアシステム2部のアカサカです。 私たち新興メディアシステム2部ではソフトウェア開発の手法にスクラムを採用していますが、そのスクラムは今年で生誕30周年だそうです。 そのお祝いを兼ねてスクラムについて振り返ってみたいと思います。

 

スクラムの起源は日本

スクラムの起源が日本であることはご存じでしょうか。

1986年の日本人による研究論文のなかで、日本の製造業におけるイノベーティブな開発手法に対して「スクラム」と名付けられました。 そしてこの論文に着想を得たジェフ・サザーランド氏(スクラム提唱者の1人)が、1993年にソフトウェア開発に適用したのが始まりとされています。

世界中で広く利用されるスクラムのベースに日本のマインドがあると思うと、なんだか嬉しい気持ちになりますね。

 

スクラムのバイブル『スクラムガイド』

スクラムにおけるバイブルであるスクラムガイドは2010年に最初のバージョンが発表され、その後改訂が続けられています。 直近での改訂は2020年で、ガイド内の説明で以下7つが変更点であると記されています。

1つ前のバージョンではチームのコミットメントが削除されていましたが、ゴールへの取り組みとして今回追加されました。 またソフトウェア固有のものを超えるガイドとするために全体的にシンプルかつ明確になるように調整されています。 指示的な部分も削除され、One Teamの意識が強められた変更だったのではないでしょうか。

詳細はスクラムガイドで確認いただけますが、30年という月日のなかでスクラム自身もアジャイルに変化を続けています。

スクラムガイド - Scrum Guides

 

私たちのスクラムはどうか

私たちの部門ではスクラムをはじめてそう長くはないものの、 あらためて振り返ってみると手法に沿って日々続けるなかで形式的になりゴール達成への意識が弱まっていたかもしれません。

スクラムガイドを見直したことで、

  • チームはゴールにコミットし達成するための自己管理を行う
  • スクラムマスターはリーダーシップをもってその責任をもつ

といったことがより求められるようになったことを再確認できました。 これを機にそのあたりの意識をもっと強くもっていきたいと思います。

 

さいごに

ラグビー日本代表はスローガン「One Team」を「Our Team」に進化させ、今年のワールドカップでも大きな活躍をみせてくれました。 この「Our Team」には自分たちがどれだけチームにコミットできるかという意志がこめられているそうで、ラグビー由来の名称であろうスクラム開発にも通ずるものがあります。

スクラムが生まれて30年、「Our Team」の意識でがっちりスクラムを組んで引き続き頑張っていきたいと思います。

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